僕がサメ映画を見る理由の話

僕はときどきサメ映画を見てる。名作サメ映画も見るけど割合としてよく見るのはいわゆるB級。

 

名作サメ映画っていうと「ジョーズ」とか「ディープ・ブルー」とかが挙げられるんだけど、この辺は普通に面白い。ストーリーがしっかりしていてかつスリリングなところがいい。まあ作られた時代が時代だけにCGとかの映像面で少し苦手な人はいるかもしれないけどそこはご愛敬。もしサメ映画のド定番展開を知りたい場合は「ジョーズ」を、素早い場面転換が好きな方は「ディープ・ブルー」をおススメしますぜ。

 

そしてB級の方が良く見る、という話だけど前提としてサメ映画はB級の方が多い。(もしくはB級以下の映画の皮をかぶった何か)だからB級の方が良く見てる、といっても単純に映画の割合としてB級にヒットしちゃってるだけじゃん!って思われるかもしれない。ただそんなことはないのである。僕は映画を見る前の事前情報で「この映画はクソだぞ(直球)」と聞いていても普通に見る。むしろウキウキした気持ちで見る。「よっしゃぁ!オラこれからクソ映画みっぞ!」みたいに。

 

クソ映画と呼ばれる映画を見ることの何が楽しいかって、なげやりなストーリー展開、超チープなCG、俳優の雑な演技、エキストラの雑な叫び声、なぜかシーンの前後で天気が変わってる雑な撮影、などなど......そういうのを見て最後に「こんなのを作って暮らしてる人がいるんやなぁ」って呟くことが一番楽しいんすよ。そして「この映画を見てる人は人生を物凄く贅沢に生きてるなぁ」とごまかすように呟くのがシメ。また人生の貴重な1時間半をサメに食われた、という虚無感こそがB級サメ映画の楽しみ方だと僕は思っている。将来どのように生きようか、とかこんな生き方じゃだめだ、とか悩んでいる人はぜひ一度サメ映画を見てほしい。意外と生きていくって簡単なのかもしれない、という気になれるかもしれない。すくなくともサメ映画の中で生き延びるよりはずっと気楽だ。

 

これを読んだ人の中でこう思う人がいるかもしれない。

「別にサメ映画じゃなくてよくね?」

黙れ、お前はサメの餌だ。

 

いや確かにサメ映画じゃなくて全然いいんです。あなたは正しい。ただサメ映画だとなげやりなストーリー展開、超チープなCG、俳優の雑な演技、エキストラの雑な叫び声、なぜかシーンの前後で天気が変わってる雑な撮影、などがわかりやすく出てくる(ように感じる)のである。あとB級にヒットする割合が高い。(中にはサメが台風に乗って空を飛び世界中に降ってくる、なんて話が最高に面白かったりするから何とも言えないけど。)

 

僕はこれからもサメ映画を見るし、そしてB級な時間を愛おしく思う。もしあなたがB級とかあるいはZ級とか言われるような映画に遭遇してしまったときはどうかこの記事のことを少し思い出してほしい。「こんなのを作って暮らしてる人がいるんやなぁ」「この映画を見てる人は人生を物凄く贅沢に生きてるなぁ」と思ってダメ映画を楽しんでほしい。どうか映画鑑賞に寛容の精神のあらんことを。ただしデビルマン(実写)、てめーは駄目だ。

 

~おまけ~

個人的オススメサメ映画

シャークトパスシリーズ

サメにタコ足が付いた怪物がいろいろと闘うシリーズ。タコ足でエサ(人間)をひっぱってきてサメ頭がムシャムシャするシーンは必見。あとタコ足使って陸上を移動したりするから強いぞ。あと基本的にサメに食われる人の演技がヘタ。

 

・フランケンジョーズ

ナチスの残党が開発したフランケンシュタインの細胞を持つサメ。CGが基本ひどい。正直それだけで爆笑できる。たいまつに火をつけるのすらCGだからすごい。もはや手抜きを通り越してこだわりすら感じる。あと基本的にサメに食われる人の演技がヘタ。