最近読んだ本の話

おひさしぶりです。最近とんでもない暑さですがみなさまお元気でしょうか。僕はすさまじい汗かきなので本当に参っています。

 

さて、4月に入ってから本を読む量が増えたのでイキリもかねて読んだ本の感想なんかをまとめたいと思います。ほとんどイキリです。嫌な人は耐えて最後まで読んでください。

※読みたくなったら無期限でお貸ししますのでお気軽にお申し付けください。

ちなみに仕事に無関係な本しか読んでないです。

 

心理的安全性の作り方

 組織で何かをするときにいい雰囲気づくりをするには、っていう本。コンサルの人はこういうの読んでるのかなって漠然と思いました(知ったか)。サークル長時代に知っておけば少し立ち回りに影響あったのかなとか思ったり思わなかったりラジバンダリ。

 

マイクロソフト戦記

 マイクロソフトがどうやってデファクトスタンダード(事実的な世界標準)を手に入れたのかという経緯をまとめた本。windows3.0というバージョンの発売を契機にしてシェアを爆発的に得るまでのいろんな出来事が時系列に語られていく進行。個人的にはアップルのために開発してた表計算ソフトの技術を、アップルとの契約が切れた後に自社製品(Excel)にがっつり使ったことでジョブズげきおこってエピソードが好き。

 

「汚い」日本語講座

 タイトルと作者(金田一秀穂世界一受けたい授業とか出てる人)で買った本。わたしたちが汚いと感じる物から汚いという観念が示すものをつぶさにまとめていく感じ。言葉のもつ役割的な知識から日ごろ使っている言葉のなりたちとかについてじっくり語る、「作者これ書いてる時楽しかっただろうな~」ってなる本(ポジティブな意味で)。

 

あなたを陰謀論者にする言葉

 エセ科学とか怪しい新興宗教とかの話。そういうきな臭さと神秘的な魅力の文化の源泉が書いてある本。身近にあるそういった文化と危険な集団の話が分かって面白かった。最近出版された本なのでアンチコロナ集団の話題なんかも入っていた。闇の勢力と闘う救世主ドナルド・トランプとかいうパワーワードが大真面目に出てきたりする。

 

AIの倫理学

 AIが自動運転する車が人をひいたら誰に責任があるのか?運転席に座っていた人か、それともAIの開発者か、それともAIそのものか?みたいな話題を切り口にいろいろ話す本。AIについての倫理を考えることが人間社会での倫理を考えることになるって主張が興味深かった。ようやく仕事に関係ありそうな本読んだなこいつ。弊社AI使わないけど。

 

肝臓の話

 肝臓の機能とか肝臓が悪くなった時に起こりうる病気の話とかがいろいろ書いてある本。お酒を飲むと肝臓の機能が弱まる(というより過労みたいな状態になる)ことが詳しく書いてあった。肝臓関連病気の紹介の部分で、自戒することができるので健康診断直後のあなたにおすすめ。

 

映画を早送りで見る人たち

 ネトフリとかアマプラの普及で、ソーシャルネイティブ世代(SNSとかに小さいころから触れている世代)の人たちがどのように映画などのコンテンツに触れているのかをまとめた本。周囲の話題に合わせるために、映画を字幕付きで早送りで見たり話題のシーンまで飛ばしてあとはネタバレサイトで見る、などの彼らの驚きの生態が明かされる。彼らを単純に批判するのではなく、現代の視聴者が置かれているコンテンツの過剰供給や、SNSで常に繋がることにより話題についてけないことへ恐怖を感じるソーシャルネイティブの現状にも焦点を当てた一冊。

 

地獄変

 芥川龍之介のやつ。青空文庫で読んだ。ちょっと尖った画家がお殿様から地獄の絵を描いた屏風を作ってくれと頼まれる話。文体もそれほど読みにくくなかったし、話も面白かったのでオススメ。芥川龍之介 地獄変

 

悪魔

 芥川龍之介のやつ。青空文庫で読んだ。地獄変よりずっと短くてさらに読みやすい。短編だからあらすじ書いちゃうとほぼ内容伝わっちゃうから書かないけど、けっこう面白かった。多分ツイッターに似たようなオリジナル漫画ある。オラ、こういう短編が好きだ。芥川龍之介 悪魔

 

追記:朱儒の言葉って随筆集も青空文庫にあったから読んだんだけどあれだわ、これツイッターだわ。明治のツイッター。芥川が現代に生きてたら絶対ツイッタラーになってる。

 

餃子屋とフランス料理屋ではどちらが儲かるのか

 タイトル通りの話...と思ったら、会計についての知識を広く浅く読める本だった。簿記に興味あるけどがっつりテキスト買うの怖いな~くらいの人に貸したい本。とりあえず軽く会計知識の入り口が入るのでいずれ何かの役に立つかも。

 

だからヤクザをやめられない

 ヤクザが出所後とかカタギになった後にどうしてヤクザにカムバックしてしまうのか、というテーマの本。社会が元暴力団とかに排他的過ぎると社会復帰の意思のある人たちが食い扶持を求めてヤクザに出戻りしちゃうぜ、って主張が一貫していた。暴力団だけでなく半グレと呼ばれる人たちのことも取り上げていたので、幅広いアウトローの実態が読める本。けっこう面白いので研修であった人に貸してしまった。研修は終わったが、まだ返ってきていない。

 

イルカを食べちゃダメですか?

 イルカ漁、クジラ漁が伝統的に行われている和歌山県大地での漁師の実態をまとめた話。イルカ肉、クジラ肉が地元で文化として息づいている話や、文化というものの扱い方について考えさせられる本だった。反捕鯨団体の外人兄貴姉貴たちがズケズケ押し入ってくる話とかもある。近場だと銚子でクジラ漁やってるっぽいから食べに行きて~(食いしん坊)

 

宇宙・肉体・悪魔

 かっこいい。とにかくタイトルがかっこいい。銃・病原菌・鉄くらいかっこいい。科学者が100年前くらいに書いた未来の科学と社会の関係を予想して書いた本。人間が科学とより一体化していくうえでの障害(心理的障害とか社会的反感)をまとめていて、けっこう考えさせられる。てか文体が読みにくい。現代のSFがかなり影響を受けていることがわかる部分があってビビります。あとけっこう値段が高くてビビります。

 

「食べること」の進化史

 食事という行為の変遷、今後の変化の予想が書かれた本。今後の食の変化だったり変わらない食事の役割についてまとめてあった。ハッとする部分もあったり、これからの食事の変化に胸躍る話もアリ。3Dプリンタで作られた食材とか、人工培養肉、昆虫食とか普及したらおもしろいだろうな~って話とか、「同じ釜の飯を食う」って言葉の意味がわかる本でした。

 

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イキリ終わり!以上!ちなみに漫画では藤本タツキの短編、かぐや様最新刊まで、ベルセルク6巻まで読んだりした。ちなみにベルセルクを全巻揃えるために本棚買った。全部最高だったからこれも布教したい。買え。

 

追伸 研修期間の休み時間中に本ずっと読んでたから結構読めたけど、同期との関係値を犠牲にすることになるからみんなは気を付けようね。