おやさいとおさかなの話

 次回はアイルランド旅行の話を書くと言ったな。あれはウソだ。そのうち書くから。たぶん。

 皆さんは野菜は好きだろうか。僕は好きだ。では肉はどうだろうか。僕は肉も好きだ。では魚は。魚も好きだ。でもみんながみんなそうではないし色んな嗜好や思考があるのも周知の事実である。これから書くのはそんな話。ちょっと懺悔チックになるし、ついでにもう書いておくと今回もオチは無い。

 以前サークルに留学生が二人ほど来ていた。サークルに来てくれた順番に仮にAさんとBさんと呼称するが、Bさんがヴィーガン、もといヴィーさんだったのだ。

 これはBさんがサークルに来てくれてからしばらくして告白してくれたことなのだが、特別困ることもなかった。僕のサークルで食事に行くことはほとんどなかったし、サークル時間中に誰かが持ってくるおやつの中にジヤーキーとかスルメとかが入っていることはなかった(はず)なので、影響らしいものは特にはなかった。

 留学生のAさんとBさんは半期だけの留学だったため7月のサークル活動を最後にお別れとなる。そこでお疲れ様会をすることになったのだが、ここでAさんの発案で寿司を食べる運びとなった。Bさんは自分の菜食主義を僕以外に伝えていなかったので、何かできるとしたら僕しかいなかったのだろうけど、ここで僕はどうしたら良かったのだろうか。

 日本にはまだヴィーガン向けのお店は少ないし、もし近くにあったとしてそこにみんなを連れて行ったかどうかはわからない。正直、ヴィーガン向け料理と寿司屋どっちがいいかと聞かれたら僕は寿司屋と答える。ただ、僕が寿司屋を選んだことで確実に参加しなくなる人がいたのは事実だ。

 個人が好きでやっている食の嗜好なんだからそれに振り回される必要がないと捉えるか、それともマイノリティの尊重をしないと危険だと捉えるかは人それぞれだと思うが、僕の中でまだ未消化な問題だったためこうして文章にしてみました。何か意見とか感想とかあったら教えてくれると嬉しく思います。

追伸:菜食主義者ように作られた動物性たんぱく質を一切使わずに作られたスープに、豚骨スープとか鶏ガラスープを入れてラーメンを作るとめちゃめちゃうまいって聞いた。まあ豚骨ナシで旨いところに豚骨ぶちこんだらそりゃ旨くなるわ。